パフェの下層

会社員とオタ活の記録

美少女ゲームに初めて触れた1年

乙女ゲーム界隈で自分の中で消化するのに時間がかかる出来事がありました。

その時に他の界隈にも触れることで依存の割合を減らそうと思い、厨二時代より興味のあった美少女ゲームコンテンツに触れていきました。
(もともと小学校時代に東方にハマっていたり、そこから時折美少女コンテンツには触れてきた人生なのであまり抵抗はなかったです。)

せっかく初めて触れるコンテンツなのでどんなゲームをやったのか記録を残していきます。

★作品の紹介とどのルートが好きかの話のためネタバレ無しです。



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記憶をなくしてもう一度やりたいと結構聞いていたので、ずっとやりたかったゲームです。
(このゲームを美少女ゲームに分類していいのか疑問ではありますが…)

海中にあるアミューズメントパークに遊びに来ていた主人公でしたが、事故により閉じ込められてしまい、同じく取り残されたメンバーとの脱出劇です。

主人公が、大学生の倉成武と記憶をなくした少年の2人いてそれぞれで攻略できるキャラクターが異なります。
最初は大学生の倉成武を必ず選択してと先駆者の言葉もあり選択しましたが、自分も同じように最初は必ず大学生から選んで欲しいです。

このゲームが面白いのは真相に迫る時で、そこまではあまりこういうコンテンツに触れてない人は文章に古き良きオタク感が出ててキツイかもしれませんが、本当に真相までプレイして欲しいです…!
Wikipediaやネットの海にはネタバレが転がっているので検索せず最後までプレイして下さい。

私ももう一度記憶を消してあの衝撃を味わいたいです。

好きなキャラは空(上の画像の子)と沙羅です。
空の性格がですね、可愛いんですよ。


②月に寄りそう乙女の作法

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訳あって女装して服飾を学ぶ女子校に上画像の女の子のメイドとして通う話です。(見た目は究極美少女になるバグ)

直前に喧嘩番長乙女という訳あって男装してヤンキー男子校に通う作品をやっていた(これも面白かった)のでどうせなら真逆の作品を次にやろうと手を出しました。
公式サイトを見るとキャラクターにお家柄の様な項目があるのでマリア様がみてるのようなごきげんようゲームかと思っていましたが、どちらかというとスポ根です。

これがですね、本当に面白かったです。
最初にプレイしたEver17はどちらかというとノベルゲームの側面が強くて美少女ゲームらしい美少女ゲームはこの作品が初めてだったのですが、この作品をやって「あ、もっと美少女ゲームコンテンツ触ってみよう」と思いました。

私のゲームライフを狂わせた女を紹介します。

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この金髪の女です!ユルシュール・フルール・ジャンメール(以下ユーシェ)です!

アニメや映画ではボロボロに泣くのですが、これまでゲームで泣いたことは無かった私が彼女のルートで初めてゲームで泣きました。

強めな女の子なので最初は苦手かもしれないと思っていましたが、彼女の歩んできた人生や才能、そこから形成された性格に完全に魅了されました。

この作品を終えてから狂ったように(当社比)美少女ゲームをすることになります。



②の月に寄りそう乙女の作法の続編です。
クリアして秒で買いました。Vita版です。
(なぜVita版かを宣言したかというと、どうやらPC版とルートの中身が違う子がいるようです。)

この作品もですね、面白かったです。
続編というとFDのような前作キャラとの後日談が中心かと思いきや本編の方が圧倒的に長く濃いです。

前作の分岐前バッドエンドの続きがこの作品の本編です。
続きといっても主人公は変わらず訳あって女装しています。

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今回は主人公の妹であるりそなのルートが圧倒的に長く濃いです。
妹が可愛いんですよ………。
りそなの表情が本当に可愛いです。


④サマーポケッツ REFLECTION BLUE

デレマスの担当アイドルがサマポケのオープニングをカバーしたので感謝の気持ちを込めてプレイしました。

空気感ぶっちぎりで好きです。

創作上の「夏」という空間が大好きなのですが、音楽や背景そして文章すべてに夏のここが好きが現れていました。
攻略キャラクターのスチルにもどれかひとつは夏のこういう夏要素好き!という要素がありました。

当時はAngel Beats!しかKey作品を履修していなかったのですが、それでもいい意味でkeyらしさを感じました。

ルートの構成としてもキャラクターとしても蒼が好きです。

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蒼ルートのフィナーレまでの持っていき方があまりにずるいです。

私は蒼のルートが刺さりましたが、この物語は自分がどんな夏が好きか、どんな夏を経験してきたかによって夏に対する感性が違うと思うので刺さるルートも違ってくると思います。
私には蒼の夏があまりにも刺さりましたが、みんなこのゲームの誰かの夏に夢中になれます。

最後の物語を読み終わる時には声をあげて泣きました。



②と③のシリーズの続編です。
ここまで手を出すくらいこのシリーズにハマっていました。

②でプレイした無印のメインヒロインであるルナ様ENDを迎えたことを前提とした続編で、ルナ様と無印主人公である遊星の子供が主人公になります。
主人公が息子になってもこの血族は女装をする運命なので女装ものです。

なんだかんだ言って初めてのエロゲーなので、初っ端から乳首が見えてびっくりしました。
こういうものなのか。

前作をやっている時にこのシリーズは会話のテンポ感が特に優れていると思っていたのですが、2までいってもそれは健在でした。

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この作品はルートのなかで構成されている音楽、話の運び方という点でルミネが好きです。
特にルミネと話している時の音楽がルミネルートを象徴していて、彼女のルートを終えた後にこの音楽を聴くと「あ………ルミネ…………」となります。

あと、単純にエロゲーとしてもルミネルートが好きです。
彼女のルートを終えて前作をVitaでプレイしたことを後悔して、後日限定で発売されていたコンプリートボックスを買ってしまいました…。


⑥白昼夢の青写真

なにやらものすごいらしいので、ネタバレのないまっさらな状態でプレイしました。

このゲームは乙女ゲームで例えるなら、AMNESIAスタイルに近いです。
世凪という少女と主人公は3つの夢を見ていくのですが、それらの夢の中には世凪の面影を持ったそれぞれ3人の少女が現れます。
3人の個性的な女の子のなかで誰との夢を見るのかを選択して、物語を進めていきます。
3つの夢を終わりまで見届けた時、世凪との物語が始まるといった内容です。

この3つの夢、最終命題は同じなのですが全体の空気感というのが全く違います。
私は特にCASE-1と呼ばれる女子高生である波多野凛と中年古典教師との物語が刺さりました。

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私は2次元美少女において特別だと描写される女の子が好きなので凛という存在はかなり好きな部類ですが、この物語は好きというより刺さるという意味で印象に残りました。

3つの夢を見た後の世凪との物語については、軽い紹介の場でできる話では無いのでぜひこの作品に触れてほしいです。
(できれば世凪との物語(CASE-0)については公式ページも見ないで欲しい…)


ギャグ要素が強い作品なので胸焼けしないようにメンタルが元気な時にやりました。

主人公ノラが冥界からやってきたパトリシアによる魔法によりネコになってしまう所から物語が始まります。
物語が始まりますとか言ってますが、始まるまでの間で「いやいや、待て待て待て」ととてもツッコミを入れるゲームです。

このゲームはキャラクターが魅力的である、と買おうと思ったきっかけの方が言っていたのですがまさしくそれでした。

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全員ギャグの面でも魅力を感じるのですが、そういった面ではなく一人の女の子としてみた時パトリシアの考え方がすごく好きです。
冥界から人間界という別の場所に来た(目的はさておき)女の子ですが別の場所に怯えることなく真っ直ぐなところが好きです。

現実で辛い時、彼女の考え方にとても救われました。ありがとう。


春になったらマジで絶対必ずやろうと思っていたゲームです。

まずこのゲーム、オープニングムービーがずるい。
ムービーのタイトル出るとこズルくないですか?

キャラデザと文章は古き良きエロゲです。
特に文章の癖は古き良き美少女コンテンツとして教科書に載る癖の強さがあります。

この作品は「サクラノ詩はこういう考え方をしていますがプレイしているあなたはどう思いますか?」という問いかけをしている気がします。
登場人物達の考え方に対して一つ一つ丁寧に私なら、私は、と考えていると途方もなく時間がかかるゲームだと思います。

まだこの作品からの問いかけに対して経験が追いついておらず返事ができていない問いがあるため、このゲームとまだ向き合う必要があります。
丁寧に2周目をしたい、そう思わせるゲームでした。

それはそれとして、里奈可愛すぎんか?

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彼女のルートは一つの選択肢である可能性のルートが始まるのですが、正規のルートも可能性のルートも両方好きです。


……ところでサクラノ刻ってまだ?


-まとめ-
初めて触れるコンテンツということもあり、評価を見ながら慎重にゲームを選びました。
その結果「美少女ゲームコンテンツ面白い!」という結論に至りました。

面白い以外に思ったことを以下に書いていきます。

・「ある一人の攻略キャラクター」と結ばれたことを前提とする話があることに驚いた
私の乙女ゲーム力が低いため把握しきれていないからかもしれませんがこの点は驚きました。
月に寄りそう乙女の作法2なんて子供の話ですからね…。
メインキャラクターの話が出来がよかったり演出が凝っていたりというのはよくある話ですが、そのキャラクターとの話が正史になるというのは経験がなかったはずなので文化の違いを感じました。

・女たちの会話の偏差値が高すぎる
これは本当に感じました。
当たり前のように哲学、化学のコアな知識…授業でやっていたとしても資料集の端の方に書いてある内容についてポンポン単語が出てきます。
作中でアホだとされている子などもこういった会話について行ったりしているので少し違和感さえありました。

・厨二時代の自分を殴りたい
まさか成人になりエロゲーを履修するとは思っておらず、コアコンテンツ知っていてカッコイイと思いたかったので厨二時代に様々なゲームのネタバレ記事を読んでいました…。
ナツユメナギサ、君と彼女と彼女の恋、車輪の国向日葵の少女…今後、何も知らずにプレイしたかったです。
一生許せない。

・主題歌が好きすぎる
美少女コンテンツで培養された人生のため嫌いな訳がなかったです。
世間とまた曲の流行が合わなくなってしまいます…。
iTunes配信されている曲、少なすぎませんか?この界隈。

・文章のクセが強い
Ever17サクラノ詩では特に感じましたが、文章のクセが強い作品があります。
もともと美少女コンテンツを潜ってきているため嫌悪感はないですが、女性に勧めるとなると悩むポイントにはなります。
男性から見たら「クラスの端っこで食パンの端を食ってたど陰キャの私が、転生したら完全完璧美少女悪役令嬢になってしまった〜〜!??-ただ最高治療魔法使っただけなのにハーレムができちゃった-」みたいな作品に触れる時こういう感じになると思うんだろうなと。
そこがまたいい所なんですけどね。美少女とこういうロマンのある文章との組み合わせがこの美少女ゲーム文化を作っていると思います。

文化として優劣をつける話ではなく単純に母体数の話ですが、やはり乙女ゲームと比較して美少女ゲームの方が数が多くその分名作とされる作品も多いと感じます。
私は両方の名作と呼ばれる作品を触れたいと思っているのでそうなると母体数と私のゲームができる体力があと何年続くのかという点から乙女ゲーム美少女ゲームのプレイ割合について見直す必要があるとこの1年で思いました。
それほどまでにこの美少女ゲームコンテンツはとても面白くて、とりあえず1年間いろいろ見てみようという気持ちから今後ともプレイしたいという気持ちに変わりました。

みなさんも、楽しいゲームライフを!