パフェの下層

会社員とオタ活の記録

Voice of Cards ドラゴンの島 感想 むかしテーブルゲームをやっていた社会人へ

社会人になって地元を離れ、ただでさえ少なかったテーブルゲーム友達となかなか遊ぶ機会のない昨今…なんと1人でテーブルゲームができる!?そんなゲームです。

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序盤辺りの話だけします。

 

このゲームの好きなところ

プレイしている感覚がそのまんまテーブルゲームです。

多少動きがあまりにも対面のテーブルゲームに忠実なのでサクサク動かしたい人はモヤッとするかもしれませんが、これもまた友達と「じゃあダイス振るね」「ジェム1個追加します」だとかやってるような動作だと思うとこれはこれで懐かしく愛おしい気持ちになります。

完全自己都合で勝手にゲームマスターを呼んでお膳立てしてもらったボードゲームを好きな時に好きなだけできる…これはこれで人間とのコミュニケーション(他のプレイヤーとの相談とか)が無い点を除けば社会人になったかつてTRPGを楽しんでいた私たちのためのゲームなのではないでしょうか?

 

このゲームがなぜテーブルゲームに忠実なのか

TRPGをやる人間は良くも悪くもひねくれていると思っています。まあ要するに自分のキャラクターに一癖二癖つけたいのです。

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主人公のダストさんはRPGゲームの主人公向けの性格では無く、TRPGの主人公向けの性格をしています。「自称」勇者なだけあって真っ当な勇者な性格では無いのです。

最初はRPGだと思ってこのゲームをプレイしていたため「え、真っ当な選択肢ないじゃん…このキャラクターと一緒なのか…」と思っていたのですが、ゲーム内の空気感がTRPGのそれに近いものだと感じ始め懐かしさを覚えた頃からこの真っ当な性格から外したところを選ぶということが楽しく思い始め、そこからはダストというキャラクターを操作することが楽しくなりました(他のキャラクターもよく出来ていてダストさんが外したところをツッコミを入れてヤレヤレでカバーしてもらい、逆に他のキャラクターか外したところをツッコミをいれたりヤレヤレしたりゲームマスターからの呆れの声を聞いたり)。

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(こういう一見無駄な絡みが友達とプレイしてる時の身内ネタみたいで楽しい…)

お金のためという冒険へ借り出すための動機づけの扱いやすさ、クセのある性格で他のキャラクターへの絡みのしやすさといった点ではこのVoice of Cardsというゲームの中では彼のような性格のキャラクターが主人公で正解なのではないでしょうか。

他のキャラクターも癖のあるキャラクターで絡んでいて楽しいし何より「RP(ロールプレイ)してみたい!」そう思わせてくれるキャラクター達です。

 

ストーリーはどうなんだい?

ストーリーも王道でこのVoice of Cardsを今後も展開させることを考えた時の1作目と考えると世界観の紹介に程よいものだと思いました。

こういうのでいいんですよ…。いや違いますね。1作目はこういうのが良いんですよ。

また街の設定や最後の展開の持っていき方…こういうのやっぱりTRPG好きな人は好きだと思います。

 

結局私はどう勧めたいんだ?

基本的にRPGってどうしても大ボリュームになってしまうのですが軽く遊べるRPGだったり、久々にTRPGしたいな〜という感情があれば!

 

以下ネタバレ話します

 

 

 

 

 

 

このゲームのラストバトル、ゲームの雰囲気をめちゃめちゃ上手く使ってて燃えました。

ポケモンカードなどで2枚でひとつとかそういうカードにうおおお!!となっていた幼少期の気持ちを思い出しましたね。

 

あと。最後の選択あるじゃないですか、私はカードを集めきっていたので「すべてを選択する」選択をしたのですが、我ながら粋ではなかったなと後悔しています。ハッピーエンド大好きユーザーなのでもちろんこの選択肢があること、魔物になってしまった2人とも救える世界線がどんなにご都合展開がおこるとしても存在することには感謝しかなかったのですが、最初はどちらかを選択する苦しみを味わうべきでした。

 

さて、まだまだ安定してTRPGをする時間と友達を取り戻せていないのと好みの女がいるのでできそこないの巫女…買うかな。